デザイナー森永邦彦が手がける「ANREALAGE(アンリアレイジ)」が、2023年秋冬パリファッションウィークにて、コレクション発表を⾏いました。
2023-24年秋冬コレクションのテーマは “=(イコール)”
「他の生物に世界はどう見えているだろう?」
人間が「見て」いながら「知覚していない」世界があるという19世紀のドイツの哲学者・生物学者であるヤーコプ・フォン・ユクスキュルが唱えた「環世界」の概念を表現した。
フォトクロミック材料を用いた光で色が変わる服は、人間の眼には色が見えていないだけで、他の生物には、もともと違う色に見えているかもしれない。
音の反響や触覚など、視覚以外の感覚でかたちを捉えようとしたとき、その世界に「前」や「後ろ」の概念はない。どちらも前であり、どちらも後ろであるように、前も後ろも同じかたちであることが、当たり前であるかもしれない。
そんな人間と異なる生物の視点で考えたファッションを森永邦彦は久々に舞い戻ったパリの舞台で披露した。
Photo ©Koji Hirano
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