YOHEI OHNO(ヨウヘイ オオノ)は2023年春夏コレクションをRakuten Fashion Week TOKYOで発表した。実に5年ぶりとなるランウェイショーの会場に選んだのは恐竜の標本が並ぶ上野の国⽴科学博物館。
「明⽩なアイデアやコンセプトを作ることよりも、今まで地道に積み上げてきた造形に対する美学やフェティッシュをいかにして創作の中に投影させるか、⾃分⾃⾝がどこまでそれに熱狂できるか、といったことが⾃分にとっては1番正直な創作に感じた」とデザイナー大野陽平が語る通り、彼がこれまで追求してきた独創的なフォルムや印象的なディテールが散りばめられたジャケットやドレス、スカート、パンツは、どれひとつとってもありきたりなデザインでない美意識が貫かれている。
それら主張の強いアイテムを絶妙なバランスでスタイリングして構成されたコレクションは世界に出ていき喝采を浴びることが容易に想像できるほどのクオリティーを感じさせる。今後のブランドの更なる躍進に期待したい。
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